[整骨院で健康保険を使って施術を受けるべきでない人3選]~マッサージ屋か病院へGO!

悩む整骨院院長 整骨院

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今回は整骨院で保険適応で施術を受けるべきでない人3パターンをご紹介します。

1.普段の悪姿勢やスマホ・パソコン見すぎなだけの肩コリ感を訴える人

2.体重増加やお腹が出てきて姿勢が悪くなっての腰の痛みやだるさを訴える人

3.単なるリラクゼーション目的

残念ながら整骨院に来る人の9割くらいは以上の人です。

これらの症状では整骨院で健康保険を適用して施術を受けることは本当はできないことになっています。

ただ、全く法律通りに健康保険適応で施術できる症状とできない症状とを分けてしまうとほとんどの整骨院は開店休業状態になるでしょう。

その辺りの闇の部分は置いておいて以上の3点が何故ダメなのかをご紹介していきます。

整骨院や柔道整復師についてはこちらの記事でご紹介していますので合わせてご参考ください。

[整骨院とは?柔道整復師とは?]整骨院ってあちこち増えてるけどどんな症状の時に行けば良いの?


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1.慢性的な肩コリ

肩コリ男性

肩コリとは

肩こり肩凝り、かたこり)とは症候名のひとつ。肩だけでなく、首も凝ることが多い。「肩が張る」とも言う。主に僧帽筋に起こる症状。厚生労働省による国民生活基礎調査(2015年度)における有訴者率で男の2位、女の1位を占める症状である(男の1位、女の2位は共に腰)。

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。

長時間、首や背中が緊張するような姿勢をとり続けたり、猫背、前かがみなどの姿勢の悪さ、ショルダーバッグ、冷房などが原因とされる。それらが原因で頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。

引用元:wikipedia

昔も今も日本人を悩ませる「肩コリ」。

特に近年はパソコンやスマホの普及で若年層でも肩こりを訴える人が多いです。

長時間同じ姿勢でデスクワーク、パソコンのブルーライトで目が疲れるなど職業病になっている方も非常に多く見られます。

実際、私が整骨院に勤務していた時も仕事帰りに来院される若い患者さんはそんな方がほとんどでした。

でも、こういった長期間に渡って慢性化する症状は整骨院では健康保険適応外なのです。

柔道整復師法において、整骨院では骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷の急性症状に対して健康保険扱いで施術を行えることになっています。

ですので、慢性的な肩コリに対して健康保険を使って施術を行うことは法律違反なのです。

ただ残念ながら一般の方でこのことを認識されている方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

整骨院のスタッフでもひどいところでは認識していない、もしくは暗黙の了解で日々業務に携わっているというところも少なくないでしょう。

院の入口や外観に普通に「肩コリにお悩みの方もお気軽にどうぞ」的な掲示をしている院も時々見かけます。(広告や看板でも肩コリというワードは禁止されているのですが)

肩回りストレッチする女性

単にスマホの見すぎが原因かなという人は頑張って生活習慣を見直してスマホを見るときに姿勢に気を付けるとかちょくちょく休憩を入れるなどして改善していきましょう。

身体を動かすことが少ないという方は体操や1日2,30分でもウォーキングしてみてはどうでしょう?

しっかりと腕を振って歩くだけでも肩回りの筋肉は動かせますので肩コリ解消に繋がる可能性はあります。(1回や2回では効果は出ませんが)

ラジオ体操でも良いですよ。

冷房で身体を冷やしすぎないようにすることも大事です。

お風呂なんかでゆっくりと温めて血行改善も試してみては?

肩コリ解消グッズも使ってみると案外効果がありますよ。

自分で出来ることはたくさんあります。

どうしても誰かに肩を揉んでもらいたいという方は

・家族や友達、知り合いに揉んでもらう

・整骨院で実費でマッサージしてもらう

・マッサージ屋さんへ行ってマッサージしてもらう

のいずれかにしましょう。

デスクワークなどの職業病的な方は人情的には整骨院で健康保険適用で施術を受けられる体制になってほしいとは思いますが、今のお国事情では無理なので要生活習慣改善組同様の対処になります。

肩首温めて肩コリ解消♪

慢性的な腰痛

腰を押さえる男性

腰痛(ようつう、Low back pain)とは、腰に痛みや張り、しびれ、違和感などを感じる状態を指す一般的な語句。 その期間によって、急性(6週間まで)、亜急性(6-12週間)、慢性(12週間以上)に分類される.

腰痛が、3か月以上継続する場合、慢性腰痛という。慢性腰痛では、不安やストレスなどの心因性因子の関与が大きい。急性腰痛から慢性腰痛への移行は、しばしば(※)イアトロジェニックである

※イアトロジェニック・・・患者の診断・検査・投薬・手術・治療のために医療者が行う医療            行為が、新たな疾患・副作用等を引き起こすこと

飲用元:wikipedia

一口に腰痛と言っても原因は様々です。

腰椎圧迫骨折、反復した運動などでの筋の疲労や損傷、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経痛、尿結石や腎結石などの内臓疾患によるものがありますが、腰痛症状の80%以上は非特異性腰痛(原因の分からない腰痛症状)と言われています。

最近ではストレスなど精神的なものが原因になりうるということも言われています。

原因が思い当たらない、検査しても何も出ないという人は強いストレスを抱えていないかを考えてみては?

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ストレス抱える女性

以上のような原因の腰痛は残念ながら整骨院で保険施術はできません。

圧迫骨折や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などは病院で医師に画像診断してもらわないといけません。

圧迫骨折はレントゲンでもわかることが多いですが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症はMRI(核磁気共鳴画像法)検査をしないとはっきりと診断されないことが多いです。

MRIとは

核磁気共鳴(英: nuclear magnetic resonance、NMR)現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする方法である。磁気共鳴映像法ともいう。

引用元:wikipedia

高齢の方で尻もちをついて圧迫骨折する方が非常に多いです。

そんな方が圧迫骨折しているとも分からず、とりあえず近所の整骨院へ行ってマッサージされたら余計に痛みが酷くなったという例もちょくちょくあります。

もちろん全ての整骨院がそのような対応をするわけではありませんが、中には何でもマッサージで片づけてしまうようなところもあります。(そもそもマッサージは業務ではないのですが)

私の元同僚も圧迫骨折していたであろう高齢患者さんの腰部にマッサージ施術した後、結局病院で調べてもらったら圧迫骨折していたという事例がありました。

問診等はきっちりとしていたのですが、高齢者なので100%正確なことを言ってもらえるというわけではないのでむやみやたらにマッサージするべきではなかったということです。

レントゲン写真とドクター

「尻もちをついたり転倒したりした後、腰が酷く痛むようになった(圧迫骨折の疑い)

「腰の痛みと尻から太ももの外側、裏側にかけて痺れがだんだん強くなってきた」(腰椎椎間板ヘルニアの疑い)

「腰や尻部の痛み、太ももの外側、裏側や下腿部(ふくらはぎ)まで痛みや痺れが出現してくる。少し歩くとすぐ歩けなくなるが、少し休憩するとまた少し歩けるようになる(脊柱管狭窄症の疑い)

こういった症状があればすぐに整形外科受診をお勧めします。

痛みや痺れの原因を究明することが先決です。

MRIはよほどでない限りは予約を取って後日という形になると思いますが、ほとんどの病院ではレントゲン撮影は即日してもらえるはずです。

痛み止めなどで対症療法を行いつつ検査を進めていきレントゲンやMRIの画像をもとに診断されます。

整骨院の柔道整復師はこの「診断」ができません。

柔道整復師に限らず最終的に診断できるのは医師だけなのです。

整骨院の方が病院よりも気軽な感じで行けて、徒手療法(俗に言うマッサージ)を受ければ、「治療してもらった」感を感じられると思いがちです。

しかし、整骨院の徒手療法は「治療」ではありません。

治療という言葉は整骨院では使えない、使わないという方が正しいでしょうか。

整骨院は、あくまでも「人間の自然治癒力を引き出す手伝いをする施術所」なのです。

整骨院ではレントゲンやMRIは撮れませんし、診断を下すことも出来ません。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は徒手療法で治癒することは難しいです。

ですので、面倒でも忙しくても時間を作って病院受診しましょう。

酷い痛みと時間どちらを取るかはあなた次第です。

リラクゼーション目的

マッサージを置ける女性

これは論外です。

私が整骨院に勤務していた時も来ました。

「パチンコ行ってちょっと肩が凝った感じがするから揉んでもらおうと思って来たのよ」と70歳くらいのご婦人がやってきました。

「帰れよ」と内心思いながらも、そういう事情であれば健康保険は使えないので実費施術になる旨を伝えると「それなら他へ行くわ、○○接骨院は揉んでくれるのに」と捨てゼリフ残して帰っていきました。

パチンコやりすぎて肩がだるいので国民健康保険使ってマッサージしてくれというのは正直酷すぎる事例ですが、これに近い事例はよくあります。

市役所の健康保険課ブチギレですよ。

整骨院=健康保険が使えるマッサージ店ではないのです。

昭和や平成初頭はそれでまかり通っていたようですが、今は令和です。

コンプライアンスの厳しい時代です。

肩甲保険や年金をお国が雑に扱ってきたツケが回ってきている時代なんです。

今フッと思い出しましたが、最強だったのはパチンコ疲れを理由に生保使って来てたおばさん。

生保って生命保険ではないですよ。

生活保護です。

生活保護でパチンコに行ってるだけでも違法でないにしても社会的にどうなの?っていう問題なのに整骨院まで来るか?みたいな。

ちなみにそのおばさんはうつ病を発症して生活保護になったようです。

うつになる前は離婚してねずみ講みたいなビジネスにハマって失敗したとか・・・

生保なのになぜか車も乗っていらっしゃいました。本人名義の車ではなかったのかもしれませんが・・・

マッサージを受ける女性

話は少しそれましたが、もう一度言います。

整骨院は健康保険を使って割安でリラクゼーションマッサージを受けられる場ではありません。

癒しを求めるならマッサージ屋さんに行きましょう。

もちろん実費で1時間3,000円とか4,000円出してなら整骨院で受けても良いと思います。

筋肉や骨など身体の仕組みに関しては柔道整復師はしっかりと勉強してきたエキスパートですから。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

整骨院で健康保険を使って施術を本来受けられない人の症状や考え方をご紹介しました。

仕事や家族の介護などで肩や腰のだるさがある人なんかは個人的には整骨院で保険適応で施術を受けられる環境になるといいな、なるべきだなと思います。

現状無理でしょうけど厚生労働省様にお願いしたいですね。

肩や腰の症状が長く続いたり、だんだんひどくなってきたりしたら早めに一度病院へ行きましょう。

病院で症状の原因をはっきりさせて「治療」をしましょう。

病院のリハビリテーションも治療です。

リラクゼーションを求める人はそれなりにお金を払いましょう。

「癒し」に健康保険は使えません。