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今日は屋外歩行訓練の様子をご紹介します。
今日の利用者さんは先天性のポリオに加えて糖尿病、脳梗塞も発症し、右片麻痺症状のあるSさんです。
杖を使ったり使わなかったりで中々定着できなかったのですが、杖無しで何度か転倒が続いたこともあり、ケアマネさんの勧めもあって先月ようやく4点杖をレンタルするということで話が落ち着きました。


平坦な道は4点杖かなり安定するんです♪
4点杖を2,3種類試し歩きして杖先の幅が広いものが安定して歩きやすいということで決定し、
ようやく自宅での散歩中の転倒リスクも減って歩行も安定させられるとホッとしていた矢先、
「ご家族が4点杖を使うと歩くスピードが遅すぎて散歩できないからもう使わないと言っている」とケアマネさんより連絡が・・・( ゚Д゚)
まだ使い始めて1週間も経ってないのに(´;ω;`)
デイサービスで4点杖を試用した時はそんなにスピードが遅いとは感じなかったし、
1点杖に比べてふらつきや体幹の不安定感は断然減っていたので、これなら安心と思っていた・・・。
ケアマネさんよりもう1回歩行状態を観て、杖を使って歩くよう話してみてとのことでした。
約300mほどの距離を時間を計って杖ありと杖無しと2通り歩いてもらいましたが、杖を使っても使わなくても時間はほぼ同じでした。
杖無しの方は、やはりふらついたりすることがあり転倒のリスクは高いと思われるので、その旨伝えましたが聞く耳持たず。(´;ω;`)
最終決定するのはご本人や家族、ケアマネさんなので後はお任せすることにしました。
結果、杖無しで歩くということになったので、また機能訓練計画も変更しました。X_X
ご家族で毎朝夕に散歩に出かけるそうなのですが、Sさんが遅くてご家族がイライラされるそうです。
また、家族がイライラしてきつく言われるのが嫌ということもあってSさん本人も杖は使わないという結論になったそうです。
安全がスピードに負けました。😵


つま先の挙上が十分できなくて、すり足傾向が強いです。
杖を使っている時はもう少し足を前へ振り出す時に足を挙げられていたのですが、健側下肢での支えも不十分なせいか患側の足の挙上が悪くなっています。
すり足になるので、ちょっと油断するとフラッと大きくふらつくこともあります。
ご本人とご家族の意向なので、杖無しで転倒なく安全に歩けるよう機能訓練していくしかないですね。
実践的な歩行訓練に加えて足関節(足首)の動きが出せるよう関節可動域の拡大を図る体操やストレッチ、他動運動などの量も増やすなどして対応していきます。
ご自宅がエレベーターのない集合住宅の2階なので外出時は階段の昇降も必須になっています。
階段は手すりがありますが、踊り場で少し安心して油断するのか何度か転倒したという話も聞いていますので、階段昇降の訓練も必要です。
杖を使わずに日常生活を送る上で課題は多いですが、なんとか転倒、ケガなく過ごされるように機能訓練を進めていきたいと思います。
4点杖使用時の訓練の様子はこちらの記事でご紹介していますので、合わせてご参考ください。
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