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屋外での歩行訓練から帰ってきたTさんに、靴を履き替えるところを機能訓練を兼ねてご自身で全て行ってもらおうと思ったのですが、私が考えている以上に認知が進行しているようで靴の脱ぎ履きもスムーズにいかなくなってきました。
靴の履き替え以外でも「~してください」という声掛けが理解できなくて通らず、行動が進まないということも増えています。
Tさんの歩行訓練の様子はこちらの記事でご紹介しています。
[本日のデイサービス機能訓練]⑤~屋外歩行訓練~どう声掛けしても、ひたすら摺り足で歩き続けます
上履きはこのタイプ履いている方多いです


「靴を履き替えてね」と声をかけるとおもむろに靴を脱ぎ始めます。
最初は順調に左足の外履きを脱いで上履きに足を入れられました。
しかし踵がなかなか入れられません。
足の甲の部分が少しきついのかもしれませんが、歩行訓練に出かけるまでデイサービス施設内で履いていた靴なので履けるはずなので頑張って頂きます。


左の踵もほとんど入ったところで、右足も外靴を脱ぐよう声掛けしました。
右も声掛けして脱いだまでは良かったのですが、そこで動きが止まってしまいます。
次に何をすれば良いのかが分からない様子です。
しばらく待って上靴に履き替える気配がなかったので、
「上靴に履き替えてね」と声掛けしたのですが・・・


足元に置いてある上靴ではなく、今しがた脱いだばかりの外靴を履こうと足を入れ始めました。
「それは今脱いだばかりの外靴やで~」と言っても理解できないようで、しばらくは外靴から足を出そうとしませんでした。


「この靴を今から履いてねー」と説明してなんとか上靴に足を入れ始めました。
ただ今度は、手を使わず強引に足だけを動かして履こうとするのでつま先が入りません。
「手を使って履かんとはいらんよー」と声掛けしてもまたオウム返しでつぶやくだけで手を動かさない…(´;ω;`)ウゥゥ


繰り返し声掛けし、「この靴を履いてねー」と差し出してようやく履けました。(>人<;)
つま先が入ると踵は自分の手を使って入れようと手を動かし始めました。
結局踵は完全に履ききれず、少し私が手伝って完全に履くことができました。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
靴を履く動作は少し声掛けが必要な時がある程度でご自身で出来ていたのですが、ここ1か月くらいの間に日内変動はありますが、出来ない時が多くなってきています。
自宅で出かける時は奥様が声掛けしたり、手伝ったりされているようで、朝のデイサービス迎え時も玄関で靴を履くのに時間がかかることが増えてきています。
デイサービス来所時や帰る時、歩行訓練時に靴の履き替えをする機会は結構ありますが、手伝うのは極力控えてなるべく自身で行うよう見守り、最低限の声掛けを続けていきます。
踵を手指では入れにくそうなので、靴ベラを渡して履いてもらうことを試してみようとも思っています。