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ストレッチやマッサージ、ハンドグリップ等での訓練も大事ですが、より実践的に手指を使う練習を行うことも大事です。
かと言って訓練訓練ばかりでは利用者様もうんざり疲れてしまいます。
私がよく行っている遊び要素も加えながら手指を自然と使うことを促せるようなレクリエーションを3つご紹介します。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
お箸を使って豆つかみ

やることは単純で豆をお箸で摘まんで紙コップに入れていくだけです。
ですがこれがなかなか難しくて私でもドハマりすると全く摘まめなくなってしまいます。
お箸をうまく動かす指のコントロールと集中力が必要です。



割りばしとプラスチックのお箸とでも摘まめる感じが全く変わるので両方で試してみるのも良いと思います。
小豆等の豆以外にもビーズやBB弾、小さいマカロニみたいのものも混ぜて挑戦してもらいます。
それぞれ表面の感触が違うので力の入れ具合や摘まむ角度などに皆さん苦戦しながらも一生懸命考えながら取り組まれます。
片麻痺の利用者様もお箸を使う動作は健側で行ってもらい、患側は入れ物を固定するのに使ってもらいます。患側の手指の状況によって動かせる方には患側でスプーンを使ったりしてチャレンジしてもらうのも患側を使う練習になりますね。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
貼り絵・ちぎり絵

お箸での豆つかみよりも動作的には簡単なのでとっつきやすいようです。
みんなでワイワイ言いながら大きな壁絵を作っている写真です。
折り紙をちぎって糊で貼っていきます。
折り紙をちぎって糊を塗るという動作で手指を使います。拇指と示指とで折り紙を掴んでちぎるのでピンチ力の強化にも役立ちます。


紙コップ・紙皿タワー

紙コップと紙皿を交互に積み上げてタワーを作るゲームです。
1段目、2段目は少々乱雑に積んでも歪んでいても大丈夫ですが、高くなっていくに連れて丁寧さと慎重さを求められます。
このゲームも紙コップと紙皿を掴んで適切な位置で積んでいくという巧緻性を養うことができます。
私は紙コップと紙皿を10個ずつ全て積めたらクリアという設定で行っていますが、それは各々で決められたら良いと思います。
紙コップのみをピラミッド状に積んでいくのも楽しみながら手指のトレーニングができます。



まとめ
他にも訓練の方でもご紹介した「塗り絵」や「書字」、「折り紙」も行っています。
各利用者様の認知機能や嗜好に合わせて行っています。
塗り絵は嫌いやけどクイズや数独は好きという方や洗濯物畳みや食器拭きをやりたいという方もいらっしゃったり様々です。
紙コップや紙皿、お箸等簡単に手に入る物で工夫次第でいろいろな訓練を兼ねたレクリエーションが行えますのでこの記事を参考にバリエーションを増やして頂ければと思います。