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今日はSさん(90歳女性)の歩行車を利用しての屋外歩行訓練です。
歩行車はつい最近レンタルされたばかりですが、ご本人はあまり使いたくなさそうです。
今までは約1キロほど離れたスーパーまで買い物に行くのに自転車を使われていました。
ご家族をはじめ私たちも「危ないから歩いて行った方が良いよ」と言い続けていたのですが、自転車の方が楽ということで乗り続けておられました。
今回Sさんが90歳を迎えさんたのを機にケアマネさんも家族さんも思い切ってSさんの自転車を処分して歩行車の利用に踏み切られたようです。
膝関節の変形はありますが、歩行は今まで杖を使うこともなく安定して独歩は可能です。
なので、まずは買い物に行くときだけでも歩行車を使用できるように歩行車での歩行に慣れてもらうというのが私の仕事です。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
やや認知力低下気味なので、短期記憶がなくなってしまうことが多くなっています。
歩行車に関しても「これは私のものじゃないよ」「こんなん使わんでも歩ける」と言って使わずに歩くことを望まれます。
「買い物に行くときの為に使うのに慣れておきましょう」と言うと
「買い物は自転車が速いし楽や」と寂しそうにおっしゃいます。
可哀そうな気もしますが、自転車に乗ることは安全を考えるととても勧められないのでここは心を鬼にして歩行車を使ってもらうより他ありません。(´;ω;`)ウゥゥ
今まで大きなケガは一度もありませんが、「自転車でこけた」と言ってアザを作ってきたり擦過傷ができてたりということはちょくちょくあったのでずっと心配されていました。
ご主人・娘さん・お孫さんと4人暮らしですが、娘さんとお孫さんは日中は仕事に行っておられますし、ご主人はそんなに口やかましく言わない人みたいなので、わりと自由に外出できる環境のようです。
ご自宅はけっこう古い住宅街で、道路幅が狭いわりには車の往来も多く朝夕は高校生の通学自転車も多いのでけっこう危険です。
自転車でスーパーまで行ったのは良いけど、買い物していざ帰ろうと思ったら自転車をどこに置いたか分からなくなったということもよくあったようです。Σ( ̄□ ̄|||)


動画をご覧いただいても分かるように、少しすり足気味ではありますが歩行は安定しています。
荷物を入れるところもあり、椅子にもなるタイプの歩行車なのでその機能性をアピールすると
「まあその辺は便利やし、これ使って歩いたら膝も楽やわ」とおっしゃっていたので全く嫌というわけでもなさそうです。
次来られた時は忘れておられるかもしれませんが😵笑
大きな持病も抱えておられず、認知の低下はあるものの朗らかでお元気な方なので今のADLを維持できるよう私も微力ながら引き続きサポートしていければと思います。