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「売れれば官軍」て感じの会社ですので、売るためには手段は選ばないという勢いで管理職たちは新入社員、一般社員を制圧してきました。
当時(平成11年頃)は携帯電話が一般にかなり普及して私たち若者世代ではほぼ持っていない人はいないという時代になってきていました。
と言っても機能的には電話と簡単なショートメッセージ機能のみでアンテナを伸ばさないと通信状況が良くないなんて機種もありました。
そんな携帯電話を持ってて当たり前と言う時代にも関わらず、営業の現場には携帯を持参することは禁止されていました。
まあ当時の携帯電話の機能的には仕事に必要ないと言えばなかったです。
ただ、営業で歩き回っている間にも1,2回は事務所に中間報告を電話で入れることになっていました。
その電話は必ず公衆電話で入れるという昭和チックな決まりもありました。
ちなみに電話代は自腹です(笑)
公衆電話は3分通話で10円なのでそんなに大した金額ではないですが、今考えたらテレフォンカードくらい支給してもいいんじゃないの?って思いますね。😏

多分社員同士が仕事中に携帯電話で話をすることを防ぎたかったのでしょう。
特に新入社員同士が愚痴を言い合って管理職たちのパワハラまがいの所業が広まることも恐れていたのでしょう。
ちなみには入社した時は30人以上いた新入社員も1か月足らずで半分くらいまで減っていました。😱
中には研修期間中に入社式の前に辞めていった人も数人いましたね。
みんな賢かったです。うらやましい(笑)
ある日、朝礼が始まる時間になり、いつものように皆が集合してきました。
今思えば少し雰囲気が重たい感じがしていました。
管理職達の表情が硬かったような気がします。
朝礼はいつも部長のありがたいお話がありました。
毎回メモさせられて・・・いや、メモして朝礼後の班ミーティングで復唱させられていました。
これまたいつものように優しい雰囲気で(この部長はこれまでは、一般社員にはそんなに表立って御無体なことはなさりませんでした)話し始めました。
「携帯電話を現地に持参禁止と言うことは以前から言ってますが・・・
持って行って電話で話していた社員がいたようです。
「○○くん前へ出てきなさい」
多分こんな感じだったと思います。
○○君は前に出て部長の前に立ちました。
何か一言二言言葉があったかもしれませんが、「ドスン」と部長の蹴りが○○君の腹に入り、○○君は後ろに転倒しました。
ジャイアント馬場の16文キックのようにまっすぐ前に足が挙がりつま先が腹に直撃したような感じを受けました。
いやー衝撃でした。
学校じゃないんやから。
新入社員とはいえ社会人ですよ?
がたいの良い部長がヒョロヒョロと痩せて眼鏡をかけた○○君を蹴っ飛ばすって?
確かに会社の決まりを守らなかったのは良くないけど、朝礼でみんなの前で蹴るというのは驚きを通り越してカルチャーショックでしたね。😵
なんで仕事中に現場で携帯でしゃべってるのバレたんやろ?
それが私にはいまだに謎です。
目を付けられていたというのもあるんでしょうけどね。
○○君はその日以来出社しなくなりました。
しゃべっていた相手の社員もバレていたのかどうかは覚えていませんが、携帯電話一つで暴力振るわれて退職なんて割に合いませんよね。😫