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今日は[本日のデイサービス機能訓練⑭]右片麻痺利用者様杖を用いての歩行訓練~2度目の脳梗塞後~の記事でもご紹介したSさん(81歳女性)の段差昇降訓練の様子です。
杖を用いての平坦なフロアの室内歩行はまあまあ安定してきました。
ただ、ご自宅の玄関に約20センチの高さの3段ほどの階段があり外出時は一人で昇降はまだ不安があるようです。
手すりはあるのですが、片側だけしかないので昇る時に患側に手すりがある態勢になり苦戦されます。
いきなり階段で実践的に訓練をしても良いのですが、まずは同じくらいの高さの段差を確実に1段ずつ昇降できるようにと思い、ご本人とも相談して平行棒で踏み台を使用して1段を安全に昇り降りする訓練から始めることにしました。
患側上肢の動きも2回目の脳梗塞以後思わしくないのですが、平行棒はしっかりと把持できています。
段差への足の運びは最初何も声掛けしないと、患側から台に乗せてしまい、十分体重がかけられず昇ることができませんでした。
そのままやや強引に踏ん張って昇ろうとされたので危険だと判断して「左(健側)から昇ってみて」と声を掛けました。
すると足を入れ替えてスムーズに昇ることができました。
念のため、降りる時は「右(患側)から降りましょう」と前もって声掛けしたところ、
怖さがあったのか少し躊躇されましたが無事に降りることができました。
基本通りの動作ができれば安定して段差昇降を行えています。
6回ほど踏み台昇降を繰り返し練習しました。
足の順番が分からなくなることがあるようで、ためらうような場面はありましたがそんなに態勢が崩れたりすることもなく安定して行えました。
機能訓練指導員も本が一冊あると心強いです!

これからは昇る時は健側から、降りる時は患側からという順番を定着させられるよう繰り返し訓練を実施していきます。
慣れてくればご自宅玄関の階段の手すりと同じように右側の平行棒のみを両手で把持して昇る練習も行っていくプランで進めていこうと考えています。
ご自宅の階段を一人で昇降できるようになれば、ご家族の負担も減りご自身も動作に自身が持てて生活にハリが出てくると思います。
ご自身での階段昇降を目標にサポートしていこうと思います。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!