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今日は脳出血後遺症左片麻痺が残るSOさん(80歳女性)の左手の把持訓練の様子です。
左下肢よりも上肢の麻痺の方が強く、肩関節他動屈曲約90°で強い痛みを訴えられます。
手指もやや屈曲拘縮があり伸展させると痛みがあるようです。
近所のスーパーに以前のように一人で歩いて買い物に出かけたいという目標で機能訓練を実施しています。
今日は、スーパーで自身で商品を手に取ってカートに入れることができるように把持訓練を行いました。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
まだ患側の左手だけで動かせる範囲は非常に狭く右手で持って動かすことが基本になっています。
柔らかく把持しやすいお手玉を箱に入れていく練習を行いました。
大きめのものは小指と拇指で挟み込むように把持して比較的スムーズに移動させられますが、小さめのものは把持しにくいようで少し時間がかかる傾向にあります。
小さいものは、より小指と拇指を近づける必要があり、指を動かす範囲が大きくなるので十分把持できるところまで指を動かせないのでしょう。
ただ、全く把持できないということではないので、徐々に慣れてお手玉は把持できるようになるのは早そうです。
今日はお手玉で行いましたが、お手玉に慣れてきたらピン球などの小さめのものでも練習していければと思います。

朝来所されてからグリップで握力トレーニング、入浴後マッサージと患側のストレッチ・可動域訓練、歩行訓練と意欲的に取り組まれています。
先週からこちらのデイサービスを利用開始されましたが、それまではデイケアでリハビリを頑張っていたそうです。
そのままリハビリを継続でも良いような気がしますが、何か理由があったのでしょうね。
その辺りはケアマネさんもご本人も詳しく話したくないようなので触れないようにしていますが・・・
当面は患側上肢の拘縮予防・可動域の拡大を図りつつ把持訓練や更衣訓練など実践的な訓練も取り入れて実施していこうと考えています。