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今日は[本日のデイサービス機能訓練㊲]右片麻痺利用者さん背臥位からの起き上がり・杖歩行・段差昇降訓練の記事でもご紹介しているSさん(81歳女性)の階段昇降訓練の様子です。
ご自宅玄関に20cm3段ほどの階段があり、お一人で昇降できないことはないのですが、不安定で介助が必要な状態なので一人で安全に階段昇降して外出できるようになりたいということを目標にされています。
これまでは平行棒で踏み台を昇り降りする訓練を実施していましたが、足を出す順番も定着してきたので実際の階段で訓練を始めました。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
デイサービス施設の階段は12段ほどあります。
ご自宅玄関の階段は3段なので12段連続で上がる練習は今のところ必要ないので、6段目程まで昇って降りる練習をしています。
また、ご自宅玄関の階段は手すりが昇る時に右側に来る配置なので、それと同じ条件になるように昇る時は右側の手すりを持って訓練しています。
右片麻痺なので、右手は手すりに添えるだけのような感じになり健側の左手で身体を引っ張り上げるような動きになっていて安定感はまだありません。
最初は患側の右足から昇ろうとしたりしてもっと不安定でしたが、健側から昇る意識が定着してきて少しマシにはなってきています。

6段目まで昇って「ここから降りましょう」と声をかけると右足を動かすのが億劫なのか昇方向に身体を向けたまま後ずさりするように後ろ向きに降りようとされるので十分注意が必要です。( ゚Д゚)
思うように動かすことができないとついつい横着してしまうようで、椅子に座る時も椅子までまだ遠いところからお尻を強引に持っていこうとしたり、車に乗車する時もドアから離れたところから足を挙げて乗り込もうとしたり見守りしていないと危険な場面がよく観られます。
階段を降りる時は左側に手すりがある態勢になるので健側の左手で手すりを自然な姿勢で持って降りることができます。
なので、ご自宅玄関の階段も降りる時は比較的安定してスムーズに降りることができています。
当面は昇る時に健側の手ばかりに頼らず、健側の足でも踏ん張ってバランスを安定させることを意識づけしていきます。
患側の手ももう少し使えれば良いのですが、それはまだまだ時間がかかりそうなので使える部位をしっかりと使えるよう声掛けを行っていきます。