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今日は変形性膝関節症で内反膝(O脚)の利用者様の平行棒での歩行訓練です。
[本日のデイサービス機能訓練⑰]変形性膝関節症利用者さん平行棒歩行訓練の記事でも歩行訓練の様子をご紹介しています。
この時は
・歩隔と歩幅の定着
・方向転換時の足の踏み返し、身体の向きの換え方 を今後の課題として取り組んでいくということで終わりました。
前回の記事から約1か月ほど経ちましたが、体調不良や病院受診などで休まれることが多く、個別機能訓練もあまり実施できていない状況です。
1週間~10日に1回くらいのペースでの歩行訓練になっているので、足取りは思わしくありません。
自宅内でもトイレ時くらいしか動くことがなく、病院に行く時もご家族さんが車椅子などを使って連れていくそうなのでデイサービスに来る時くらいしか歩く機会がないというのが現状です。
椅子からの立ち上がりも膝の痛みの訴えはありませんが、お尻を挙げ切る前に何度か座ってしまう感じです。
立ち上がると肩幅以上に大きく歩隔が開いてしまっています。(´;ω;`)ウッ…
「足開きすぎてるよ」と声掛けすると肩幅くらいまでスタンスが狭まりますが、2,3歩進むとまた大きく開いてしまいます。
「怖いねん」「後ろ持っといて」など介助を求める発言も多くなります。
方向転換時などはかなり立位が不安定な感じになっていたので、そのような転倒の危険があるようなところではズボンを上から吊り下げる様に持って補助しています。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
方向転換時の下肢の状態や動きも良くなく、プルプルと震えて小刻みな動きになっています。
足を動かすときは両手でしっかりと支えられるように、手を持ち換える時は両足でしっかりと踏ん張って体を支えられるように、脚の踏み返しと手の平行棒の持ち替えを同時に行わないよういつも声掛けしています。
ここ最近はその辺りもなんとなく意識してできていたのですが、今日は手足が同時に動いて不安定な方向転換になっていました。
声掛けしないと「わからへん」「先生助けて」とプチパニックになり、依存心が強く出てきます。
いつもは平行棒3往復、調子のよい時は5往復くらい行えるのですが、今日は体調もイマイチということで2往復で切り上げました。
最後、椅子に座るときも中々方向転換が出来ず、所かまわずお尻を降ろそうとされたので、誘導・補助が必要でした。
自宅でも寝たまま、ベッドサイドに座った態勢でも良いので足上げやお尻上げの運動をやってねと声掛けしていますが、やってみたかどうかを尋ねると「忘れてた」と返ってきます。( ノД`)シクシク…
たまに「やったよ」と言われるときもありますが、本当に実施しているかどうかかなり怪しいです。Σ(゚Д゚)笑
ご自宅玄関の6,7段の階段を安全に昇降するために段差昇降訓練も取り入れていきたいところですが、ここは焦らず引き続き
・歩隔と歩幅の定着
・方向転換時の足の踏み返し、身体の向きの換え方
この2つの課題をクリアできるよう平行棒での個別機能訓練を行っていきます。