[本日のレクリエーション㉑]認知症利用者さんに簡単な絵の塗り絵を行ってもらうⅢ

本日のレクリエーション21 本日のデイサービスレクリエーション

記事内に広告があります。

以前の記事でもご紹介した集中力が続かずに塗り絵を最後まで仕上げられずに放置してしまうKさん(80歳女性)の塗り絵の様子です。

認知力低下のせいか集中力が続かず、少し塗っては塗り絵の用紙を小さく折ってポケットに入れてしまう行為が多く観られます。

簡単な果物などの絵で、予め色付けした見本を渡してその見本と同じように塗るように声掛けすると色遣いは少し相違あるもののほとんど途中でポケットにしまうことなく完成させることができました。

しかしそれでも毎回仕上げるというわけにはいかず、日によっては途中で止めてしまう時もあります。

今回は見本なしで、色遣いも比較的簡単なバラの絵を塗ってもらうことにしました。

花の絵は他の利用者さんにも人気があり、リクエストも多いです。

特にバラやタンポポなどは昔からなじみがあって、色や形を頭に浮かべやすいということもあるのでしょうか。

この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!

いつもなら使う色も見本がないと私が「この色を使ってみて」などと声掛けが必要ですが、今日は絵を見てすぐに赤いバラを連想できたようでスッと赤の色鉛筆を手に取って塗り始められました。

そう言えばもともと水彩画か油絵か忘れましたが、絵画を趣味で習っておられたとのことで塗ることはお好きなようです。

塗り始めてしばらく「いつ用紙を折ってポケットにしまうかな」と様子を観ていたのですが、バラの花びらを丁寧に塗り続けておられたので撮影してみることにしました。

2個くらいリンゴやミカンが描かれている塗り絵だと1個塗ったくらいで止めてしまわれることが多いので今日は調子が良いようです。

Kさんバラ塗り絵完成

最後まで塗り切ることができました!

残念ながら葉っぱ1枚を残して力尽きたのか目を離したスキに折ってポケットに入れておられました。
(´;ω;`)ウッ…笑

もう一度ポケットから出して最後まで塗り終えてもらいました。

なので用紙にたくさん折り目が付いてしまっています。😓

葉っぱの部分もほとんど緑を使って塗れています。

見本なしでこれだけの色遣いを出来たのは初めてなので、これからは花の絵も取り入れてアプローチして取り組んでもらおうと思います。

見本を見て模倣して塗るというトレーニングも並行して行っていきたいところですが、

「塗り切る」

というところに重きを置いてやってみようと思います。

レクリエーションというよりも機能訓練的な視点でのお話になりましたが、なんとか楽しみながら認知症の進行を遅らせることができればと思います。

デイサービスレクリエーションに関してはこちらの記事でもご紹介していますので、合わせてご参考ください。

     ↓     ↓     ↓     ↓     ↓     ↓     ↓

カテゴリーレクリエーション
本日のレクリエーション