記事内に広告があります。
今日は脳出血後遺症で左片麻痺が残存している利用者さんSさん(78歳女性)の歩行訓練とペダル漕ぎトレーニングの様子をご紹介します。
自分一人で買い物に出かけられるようになりたいという目標をお持ちですので、患側上肢の可動域訓練と並行して歩行訓練も実施しています。
最初は平行棒での歩行訓練を行っていましたが、平行棒での歩行はだいぶスムーズになってきたので患側から少し補助しながら屋外での歩行訓練を取り入れました。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
退院してすぐにデイサービスに来所し始められたのですが、最初は杖を使用されていました。
しかし、杖を使うと歩きづらいというご本人の意向もあって杖無しでの生活を送られています。
自宅内は伝い歩きで移動できるようで、屋外は歩行車を検討されているとのことです。
何度か他の利用者さんの歩行車をお借りして歩行訓練を行ったりもしています。
今日は私が患側から補助する形で歩行していただきましたが、やはり患側下肢での踏ん張りが十分できないので健側の足を挙げることができずズルズルとすり足になる傾向が強いです。
歩行車を使用すると少し足の動きは改善されます。
まずは屋外での歩行に慣れてもらえればと思います。
今日は通院している病院の愚痴をこぼしながらあっという間に約300m完歩されました。笑
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
昼食を摂って一休みしてからペダル漕ぎ運動も行われます。
これはどちらかというと自主的にというか家族さんの強い要望で行われています。^^;
15分ほぼ休むことなく漕ぎ続けられます。
少し下肢が疲れる程度の疲労感を感じるくらいが一番良いですかね。
大腿前面の筋力強化を図れるよう自転車を漕ぐのと逆の動きをしてみるよう声掛けしています。
「なんかやりにくいわ~」少し不服そうですがすぐに慣れることと思います。
もちろん自転車を前進させる漕ぎ方も歩行時に踏ん張る動作と使う筋肉は似通っているので両方の動作を15分間に交互に行ってもらいます。
![[デイサービス機能訓練] ペダル漕ぎ運動](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/11/sp-e1668690253600.png)
患側上肢のマッサージ・ストレッチ、歩行訓練、ペダル運動、患側手指作業療法と1日で実施する内容は盛りだくさんですがマイペースにこなされます。
「あ~今日のノルマ終わったわ😊」と全て終わった後は嬉しそうに笑っておられます。
患側上肢の可動域は日によってムラがあり、肩関節の挙上90°まであがらずに痛みを訴えられることもあります。
毎回地道に頑張っておられるので少しずつでも麻痺側の動作が良くなって生活にハリが出るようお手伝いしていこうと思います。