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超ブラック企業C出版株式会社に入社して数か月経ち約30人居た新卒社員も半分くらいの人数になっていました。
その頃から「新人海外」というタイトルで新入社員に販売数を競わせて販売成績優秀者に海外旅行を会社からプレゼントされるという企画が始まりました。
ゴールデンウィーク明けから1か月か2か月くらいの期間で、その間はただただ「海外旅行をタダで楽しめる」という油揚げをぶら下げられてひたすら叱咤されながら仕事をしていました。
毎年行先は違うようでしたが、私たちの年は成績優秀者は「上海」に行けるということでした。
私は正直上海とか海外旅行なんて別に会社から行かせてもらってもそんなに嬉しいものでもなかったですが、会社のイベントのようなものなので1件でも多く売れるよう営業活動に精を出していました。
毎朝朝礼の時に上海に関するクイズなんかを中間管理職の方たちが出題して答えさせられたり、
「上海に関する旅行本などを1冊買って上海での楽しい旅行に行けることをイメージして頑張れ」と言われたり「新入社員は上海旅行に会社から行かせてもらえるようにその分しっかりと売ってきなさい」とばかりに煽ってきました。

最初はそのような楽しいイメージを植え付けようと比較的和やかな雰囲気の時間もありましたが、
成績が芳しくない日が続くと手のひらを返すように主任クラスのリーダー格たちは牙をむいてきました。( ノД`)
他支社の新入社員の誰でもいいからライバルを決めて競えという指令もありました。(@_@)
毎朝のように「出社したらその設定したライバルに電話をかけて前日の営業結果を聞いて参考にしろ」ということで顔も見たことのない無理やりライバル設定させられたような同期と電話で営業の話だけしてました。
他支社の成績の方が良い時は朝礼では怒号が響き渡ってました。
新入社員の成績だけでなく、支社全体としての成績が他支社に負けている時はもうさ殺気すら感じるほどでした。👿
女性新入社員ですら露骨に手を出されないまでも売れなければひたすら責任者からネチネチと営業に向かう車中でイヤミを言われたりしていたそうです。
聞いた中で一番酷かったのは降りる時にドアを強引に閉められて手を挟まれて骨折したという話です。
包帯を巻いて出社してきているのを見てその話を聞いて驚愕でした😱
私の班のリーダーは幸い暴力行為はない人だったので私も女性社員も言葉責め以外は被害はありませんでした。
そんな無茶な尻の叩き方で結果を出せる人間なんてそうそう居ませんよね。
上海旅行に行けたのは私たちの支社ではほんの2,3人だったと記憶しています。
その後さらに新入社員の数は激減していきます・・・