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今日は
[本日の機能訓練]⑩右片麻痺利用者さんの階段昇降訓練~昇降時の足の順番大丈夫?~の記事でもご紹介したSさん(60歳女性)の階段昇降の様子です。
Sさんは先天性のポリオに加えて糖尿病、脳梗塞も発症し、右片麻痺症状があります。
ご自宅がエレベーターのないマンションの2Fなので外出時は階段昇降が必須となっています。
一応手すりは付いているのですが、よく使う階段は非常階段に近い作りの鉄板なので滑り易かったり転倒の危険性が高いです。
なので、安全に外出するために自身で自信を持って階段昇降を行うという目標で階段昇降訓練を行っています。
Sさんの階段昇降時の主な課題として
①「踵が段に乗せ切れておらずはみ出ている」
②「昇る時も降りる時も足の出がバラバラ」
③「2足1段歩行が徹底できない」
この3点を挙げていましたが、訓練を続けた結果ほぼこの3点は声掛けしたり注意したりしなくてもご自身で意識できるようになりました。
![[デイサービス機能訓練]
階段昇降訓練
健側から昇り、踵まで段に乗せられている](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/12/m2s.jpg)
![[デイサービス機能訓練] 階段昇降訓練 患側から降りることができている](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/12/ms.jpg)
ただ、訓練の時はしっかりと出来るのですが、デイサービスからの帰宅時に自宅マンションの階段昇降に付き添っていると
「あれ?どっちから足挙げるんやったっけ?」と言ってみたり、1段1足歩行になってしまったりと訓練時と同じように安全な階段昇降ができないことが多く観られます。
ということで、今日はご自宅マンションの階段昇降の様子も撮ってみました。
特に「撮らせてもらうから」などの声掛けは一切せずに階段を昇ってもらったのですが、今日は私が何も声掛けしなくても訓練通り安全に昇り切りました。Σ( ̄□ ̄|||)笑
いや、非常に良いことなんですが、いきなり出来るようになったので驚きました。😓
とりあえずデイサービスでの訓練の様子も合わせてご紹介していきます。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
昇る時・降りる時の足を出す順番もだいぶ定着してきています。
踵までしっかりと段に乗せることも私が声掛けしなくても出来ています。
2足1段歩行に関してもデイサービスでの訓練時はできていて、非常に安定した階段昇降ができています。
この階段昇降の感じでご自宅でも行えれば、転倒のリスクはかなり低いと思います。
ご自宅マンションの階段では私が送迎の時は昇降の様子を訓練時と比較しながら観ているのですが、だいたい1段1足歩行になったり、逆足になったりして
「デイサービスで練習のと違うよ」と声掛けしているのですが、
今日は何も言うことはありませんでした。🤣
強いて言うなら少し踵が段からはみ出ている時があるということですが、まあ危険を感じるほどのはみ出し方ではないので大丈夫でしょう。
この動画のような階段昇降を私がいない時も意識してできれば段を踏み外したり転倒したりという危険はグンと減ると思います。
![[デイサービス機能訓練] 自宅マンションの階段昇降実践健側から昇り、踵まで段に乗せられている](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/12/m4v.jpg)
![[デイサービス機能訓練] 自宅マンションの階段昇降実践健側から昇り、踵まで段に乗せられている](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/12/m3v.jpg)
雨の日などは危険を避けるためにもう一ケ所あるコンクリートの階段を使用されますが、そちらは手すりが右側にしかなく、昇時は健側の左手で手すりを把持しにくい態勢になってしまいます。
ただ滑りやすい階段を昇降するよりこちらの方が安全だと思いますので、今後は右側の手すりのみを使って階段昇降する練習も取り入れていこうと思います。