今日は膝関節人口関節置換術を受けたMさん(86歳男性)の平行棒歩行訓練の様子です。
普段は自宅内では伝い歩き、屋外は歩行車を用いて歩行移動されていますが、歩行は非常に不安定です。
外出時は必ず誰か付き添うのでないようですが、ご自宅内では一人で立ち上がったり歩行したりする際に転倒されることがあるようです。
なので、歩行車を用いた歩行訓練よりもまずは椅子からの立ち上がりや伝い歩きに近い形の平行棒歩行訓練を実施しています。
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術後は膝関節の痛みはないようですが、歩行時の歩隔(スタンス)が非常に小さく右下肢を蹴りだす時に先に前方に出ている左の踵に右のつま先が当たってしまうという現象が起きています。
これでは確実に躓いて転倒してしまいますね😣
誰かが横に付いていれば声掛けするなり、身体を支えたりなどして転倒を防げますが、お一人でこのような歩行を続けておられると転倒のリスクはかなり高いです。
なので、まずは歩隔(スタンス)を少し大きくとって歩くことを意識できるよう声掛けしながらの訓練を行っています。
そこをクリアできれば足がもつれての転倒のリスクは減り、よりご自宅内での移動も安定感を増します。
歩幅も小さく小刻み歩行気味なので、そちらも歩隔が安定してきたら修正出来るよう訓練プログラムを計画していきます。
![[デイサービス機能訓練] [本日の機能訓練73]膝関節字人口関節置換術を受けた利用者さん平行棒歩行訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2023/03/mw4-e1679400482165.jpg)
![[デイサービス機能訓練] [本日の機能訓練73]膝関節字人口関節置換術を受けた利用者さん平行棒歩行訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2023/03/mw3-e1679400462380.jpg)
ご自宅では奥様とお2人暮らしで、いわゆる老々介護世帯です。
奥様もパーキンソン病を患っておられるそうでご主人の歩行の手助けも十分にできる状態ではありません。
なので、Mさんが少しでも安全にご自宅内を歩行移動できるようにということを目標に訓練を進めていきます。