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今日は以前にアップした階段昇降訓練の記事の中でご紹介したSさんのその後の階段昇降訓練の様子をご紹介します。
以前は、
①「踵が段に乗せ切れておらずはみ出ている」
②「昇る時も降りる時も足の出がバラバラ」
③「2足1段歩行が徹底できない」
この3点が課題で修正できるよう訓練を続けているのですが、どうなったでしょうか?
前回の階段昇降訓練についてはこちらの記事でご紹介していますので、前回の様子もご覧いただけると、より比較して違いをご理解いただけると思います。
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[デイサービス機能訓練] 自宅で階段を使用しないといけない利用者様の階段昇降訓練
①「踵が段に乗せ切れておらずはみ出ている」


以前は足の半分をはみ出して段上に乗せて昇っていたので、足を踏み外して転倒するというリスクが高い状態でした。
声掛けすれば修正出来ていましたが、何も言わずに階段を昇ると必ずと言っていいほどこのような態勢で足を運んでいました。
しかし、今日は私が声掛けしなくても踵をはみ出さずに段を昇っていくことができました。(多少は出ることはありますが危険がないと思われる範囲程度のものでした。)
これは大きな進歩でしたね(〃艸〃)
②「昇る時も降りる時も足の出がバラバラ」


1段目からしっかりと何の躊躇もなく、患側(右側)から昇り始めました。(´;ω;`)
数段様子を見ましたが、気付く様子がなかったので「足の順番が違うよ」と声をかけると修正して健側から昇る意識ができるようになりました。


降りる時も迷いなく患側から降り始めました。Σ( ̄□ ̄|||)
昇時同様、数段様子を見ましたが、やはり気付く気配がなかったので、
「足の順番が違うよー」と声掛けしました。
すると、これまた昇時同様しっかりと修正して健側から降りることを続けられました。
今は患側の足で踏ん張る力があるので、足を出す順番について口酸っぱく言う必要はないかなとも思いますが、ゆくゆく患側の麻痺が強くなったり筋力低下が進む可能性は十分あります。
そういう時が来た時のために正しい階段の昇降方法を定着させておくべきと考えていますので、足の運びも細かく声掛けして訓練を実施しています。
残念ながら足の順番はまだ完全に意識しきれず、忘れておられました。(´;ω;`)ウゥゥ
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
③「2足1段歩行が徹底できない」


素晴らしい!
2足1段歩行はしっかりと覚えていて、私が何も言わなくても1段目から実行できていました。
これで2足1段歩行はマスターできましたね( ^ω^)・・・・・・・・・
と言いたいところですが、デイサービスの歩行訓練中は確かに意識出来るようになりました。
今朝、お迎えに行った際に、ご自宅マンションの階段をトントンと
1足1段歩行で降りておられました( ゚Д゚)
とりあえずこの時は何も言わずに階段を降り切ってもらったのですが、訓練する時に思い出されたのか、しっかりと訓練時はできていました。
これも足の順番同様、今はそれだけの筋力とバランス維持力があるので大丈夫と思っておられるかもしれませんが、実際何度も階段で転倒されているようなので正しい階段昇降方法を定着しておく必要があります。
機能訓練で行っていることをデイサービス外でも定着できるよう口酸っぱくなるかもしれませんが、伝えていこうと思います。
まとめ
前回できていなかった課題3つの今回のリベンジ戦績は1勝1敗1分けという感じでしょうか?>”<
でも以前に比べて、声掛けすれば思い出してすぐに修正できるようになっているので繰り返し練習するのみですね。
出来ていることは継続できるよう、機能訓練時以外でも出来るよう定着させて安全に外出できる生活を送って頂きたいものです。