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今日は右片麻痺後遺症のあるNさん(82歳男性)の歩行訓練です。
右片麻痺で右足関節背屈が不能に近い状態です。
なので、右足関節の底屈肢位防止のため、右足関節に下肢装具を装着しておられます。
ご自宅では杖を使って歩行移動されているようですが、右下肢を挙げにくいのでつま先を摺った状態であるくことになるので危険性は高いです。
外出時は車椅子移動、デイサービスでも個別機能訓練時以外は車椅子で移動されます。
まずは自宅内を安全に歩行で移動できる生活を送りたいとのことなので、歩行訓練をメインに行っています。
まずは平行棒で少し右下肢を挙げる練習を行います。
座位での腿上げ体操も行っていますが、立位での下肢の運動も少しずつ取り入れています。
麻痺のため自力では十分挙げられないので指導員も少し手伝って他動運動的に動かしています。
本当はもう少し平行棒での下肢の動作練習や歩行を取り入れたいのですが、ご本人があまりお好きではないようで乗り気になれないようです。😓
徐々に増やしていければな・・・というところです。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
平行棒での下肢の運動後は杖を用いてフロア内で歩行訓練します。
ゆっくりと踏みしめながら歩かれます。
やはり患側下肢のつま先が挙がらないので、床の上を滑らせながらの歩行になります。
調子の良い時は少し膝を曲げてつま先を持ち上げるようにして歩けるのですが、うまく膝を使うこともできたりできなかったりという状態です。
膝を曲げて下肢を挙げるということは、もう片方の下肢へ全体重を乗せるという状態になるので怖さもあるようです。
その荷重のかけ方なども平行棒で練習できると良いのですが・・・
また一つ一つ話をして納得して取り組んでもらえると一番良いですね。
構音障害もあり、意思を伝えることも少し苦手にされているので、こちらの理解力も必要になってきます。


・足関節背屈(つま先挙上)ができないので、その分膝・股関節の屈曲で右下肢を挙げて擦らないように歩行する
・患側下肢挙上時に健側下肢で荷重に耐える
ただフロアをやみくもに歩くばかりでは改善しないのでこの2点を平行棒で練習できるよう声掛けしていきます。