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今日は、脱いで足元に置いたままにしておく靴とこれから履く靴との区別ができなくなってきていて一人で靴の履き替えができなくなってきているTさんの靴の脱着訓練の様子です。
Tさんは80歳男性です。
運動機能は比較的しっかりとされていますが、認知症の進行が目立ちます。
塗り絵なども行っていますが、その絵が何なのか認識も出来ないことがほとんどのようで、どんな絵も声掛けしないと1色で塗りつぶしてしまうことが多いです。
言葉の理解力も低下傾向にあります。
前回は「この靴は今から履くべき靴ではない」ということを認識してもらえるよう、脱いだ靴をご自身で横に避けてもらうよう声掛けして実施して概ね声掛け通りできていました。
今日は靴の認識に関しては一切何も言わずに靴の脱着を行ってもらいます。
また、前回は歩行訓練に出かける際は比較的スムーズに靴の履き替えを行えていましたが、帰ってきて内履きに履き替えるとなるとほとんどできなくなってしまっていました。
歩行訓練で疲れてしまったから靴の履き替えをうまくできなかったのかと考えられましたので、今日は内履きから外履き、外履きから内履きと連続で履き替えを行ってもらおうと思います。
自身で靴を判別して履くことができるよう実践していきます。
Tさんの他の機能訓練の様子はこちらの記事でもご紹介しています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
・[本日の機能訓練]⑫~靴脱着訓練~ついさっき脱いだ靴をまた履こうとしてしまうⅡ
・[本日のデイサービス機能訓練]⑪~屋外歩行訓練~いつもの摺り足気味歩行が少し改善?
まず、脱いだ後これから履くべき靴の判別は大丈夫でした。
内履きを脱いで声掛けなしで外靴に左右ともスムーズに足を入れることができました😊
でも出来る時と出来ない時と差があるので毎回できるようになってほしいですね。
しかし、せっかく今から履くべき外靴に足を入れることができたのに最後まできちんと履くことができません。( ノД`)シクシク…
踵を入れ切ることができないのです。
踵を入れるために少しだけ指を使うのですが、すぐに諦めてしまわれます。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
手をしっかりと使えれば履ききることができると思うのですが、股関節の硬さもあり足先まで手指を持って行ってその姿勢をキープして靴を操作するのが難しいようです。
踵までちょっと指を持って行っては放し持っていては放しの繰り返しになって、やがて諦められます。(´;ω;`)ウゥゥ
足背部のマジックテープを外して緩めれば履きやすいよと声掛けしても理解できないようで執拗に踵を強引にねじ込もうとされます。
最終的には私も少し手伝って靴の着用完了です。
その後すぐにまた内履きに履き替えてもらいました。
歩行訓練後に比べると多少スムーズに履き替え動作を行えていたような気もしますが、思っていたほどそんなに変化はありませんでした。
歩行訓練直後で疲れて靴の履き替えがスムーズにいかなかったというわけではないようでした。
でも今日は2回とも脱いだ直後にまたその脱いだ靴を履こうとする行為は観られませんでした。
認知症の加減で声掛けが通りにくくなっていますが、靴の脱着の際にもっと手を使うようジェスチャーなど交えて伝えていこうと思います。
私たちでも足だけでは履けない時もありますしね。
足背部のマジックテープも外す方が履きやすいということも理解してもらえるよう工夫が必要ですね。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪