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今日は[本日のデイサービス機能訓練㉟]脳梗塞後遺症右片麻痺利用者さん段差昇降訓練の記事でもご紹介したSさん(81歳女性)の機能訓練の様子です。
マッサージ・下肢のストレッチと患側下肢の徒手抵抗運動の後
ベッドからの起き上がり→靴を履く→杖での歩行訓練→平行棒で段差昇降訓練
という流れで実施しました。
右上肢がうまく使えず、起き上がりと右の靴を履く際に少し時間を要しますがなるべく見守りと最低限の声掛けのみで行っています。
背臥位(仰向け)の態勢から左横向きになって起き上がるのが理想ですが、右上肢がうまく使えないのでご本人にとって少し難しいようです。
左肘は着けるのですが、左腕だけで上体を起こすのはまあまあ至難の業です。
右手を添える程度でも良いので着けることができれば安定して上体を起こせるようになると思うので、右手を少しずつでも着ける練習をしていく必要があります。
それでも、時間は少しかかります起き上がることは可能になってきました。
靴を履く際は、健側の左手だけを使って履くことは可能です。
ただ、グッと身体を前にかがめるような態勢になるので前のめりに転倒する危険性があります。
股関節の可動域が小さいので踵を入れることに集中してしまうとバランスを崩してしまいがちです。
患側の足を組むように健側の太腿に乗せることができればもっと安全に履くことができると思うのですが、今はそこまでの柔軟性がありません。
靴ベラも試してみたのですが、使いにくいようであまり気が進まないようです。
股関節の可動域拡大と靴ベラを使えるようにすることとをまず目標に取り組んでいきます。
[本日のデイサービス機能訓練⑭]右片麻痺利用者様杖を用いての歩行訓練~2度目の脳梗塞後~の記事でもSさんの歩行訓練の様子をご紹介していますが、平坦なフロア内での杖歩行は比較的安定しています。
引き戸などのちょっとした段差では怖さがあるようで、少し歩幅が小さくなり小刻みな歩行で通過されますが、患側のつま先が挙がらずつまずきそうになったりということはほとんどありません。
今後はもう少し歩幅を大きく出せるよう意識づけしていこうと思います。
最近まで歩行訓練中心で実施していましたので、段差昇降訓練は始めて今回で3回目です。
まだ足の順番が定着していませんが、踏み台を2足1段歩行で越えることには慣れてきたようです。
今回も昇る1歩目で患側の右足を出してしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ
声掛けしてすぐに修正されましたが、患側を先に段上に乗せてしまうと、踏ん張り切れず昇るのは困難です。
「昇る時は健側から、降りる時は患側から」という足運びを定着させたいですね。
それにしても患側の上肢は動かしづらいはずですが、平行棒では違和感なく持つことができているので驚きました。
片麻痺の方は健側の手で支えて患側の手を平行棒に運んだり、自身では患側の手を平行棒に添えることも出来ないという方が多いのですが、その点は問題ないようです。
この後、もう少し歩いて本日のSさんの個別機能終了しました。
お席に戻られて帰るまでにハンドグリップで握力トレーニングを自主的にボチボチやっておられました。
痛みがあるせいか患側は敬遠されます。😓
「右も握ってねー」と声掛けすると苦笑いされてました。笑
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!