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今日は手指巧緻性の維持向上と頭の体操を兼ねて塗り絵を行っているTさんの様子です。
Tさんは80歳男性です。
運動機能は比較的しっかりとされていますが、認知症の進行が目立ちます。
塗り絵なども行っていますが、その絵が何なのか認識も出来ないことがほとんどのようで、どんな絵も声掛けしないと1色で塗りつぶしてしまうことが多いです。
言葉の理解力も低下傾向にあります。
最近は言葉の理解も困難になり、声掛けや助言がほとんど通らなくなってきています。
ご自宅では靴や衣類の脱着も奥様が手伝わないとできていないようです。
塗り絵も来所時は毎日実施していますが、最近少し塗ってはすぐに止めてボーっとされることがほとんどです。

今までこんなことはなかったのですが、使った色鉛筆を元の箱に入れずにお茶の入っている湯呑に入れてしまわれます。X_X
何度か続いていたので、塗り絵中はお茶を少し離れた場所に置いています。
塗り絵の絵もやはり何が描かれているか認識も出来ず、手に取った色鉛筆でひたすら塗りつぶす作業を止めては促されてまた塗りつぶすということを何度も繰り返します。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
簡単な絵の塗り絵で見本を見て塗ってもらったりも試してみましたが、模倣することもほとんどできなくなっている状態なので同じような塗り絵の結果になっています。
他に何か好きなことや出来ることがあればそれをやってもらうのですが、なかなか出来ることも見当たりません。
最初はご自分の名前や住所を書くことも出来ていましたが、今はそれもほぼできなくなっています。
だからと言って歩行訓練や入浴・食事時以外ジッと座ったままだとさらに症状が進むでしょう。
少しでも手指を動かしたりしてもらえるよう塗り絵を実施しています。


何の絵を塗っているか理解できていないようではありますが形は捉えられているようで、線に沿ってほとんどはみ出さないように塗れています。
その辺りはまだ認識できているようなので、この認識能力まで無くしてしまわないよう取り組んでいければと思います。
Tさんの機能訓練の様子はこちらの記事でもご紹介していますので、合わせてご参考ください。
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