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今日は脳出血後遺症左片麻痺が残るSOさん(80歳女性)の平行棒歩行訓練の様子です。
[本日のデイサービス機能訓練㊱]脳出血後遺症左片麻痺利用者さんお手玉で左手把持訓練の記事でもご紹介したSOさんですが、左上肢に特に麻痺が強く残り動作が思うようにいきません。
作業療法的なトレーニングもしながら、一人で買い物に行くことができるよう歩行訓練も実施しています。
杖を使うことも検討されたのですが、杖で歩くのは恐怖感のせいか強く拒否されるということでデイサービスでは患側からの介助で歩行移動されています。
歩行車の利用を検討されているので、ゆくゆくは歩行車を使ってご自身で歩行、外出ができるよう目標を立てています。
機能訓練指導員も本が一冊あると心強いです!
下肢の麻痺はそれほど強くはなく、足関節の背屈(つま先挙上)なども健側ほどではないですが可能です。
なので、歩行時の下肢の動きは比較的滑らかです。
膝の屈曲も使えてスムーズな足の運びができていますし、方向転換時の足の踏みかえもゆっくりではありますが、左右の足が交差したりすることなく安定して行えています。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
ただ、やはり患側上肢の動きが思うようにいかず、健側の手で支えながら平行棒を持ち換える動作が必要です。
最初は私が方向転換時に患側の手を平行棒まで持って行っていましたが、今はご自分の健側の手で移動させることができるようになりました。
両手が平行棒から離れている間も両足でバランスを保って立位を保持できています。
この辺りも確実にレベルアップしています。
患側上肢の可動域の拡大や手指の動作・巧緻性の再獲得にはまだ少し時間がかかりそうですが、作業療法的なものと筋力トレーニング的なものとを繰り返し並行して地道に行っていく予定です。
最近夜中に数回目が覚めて熟睡できていないとのことでデイサービスでは日中ウトウトされている場面も多くなっていますが、ご本人のモチベーションも高いのでその意識も維持できるようサポートしていきます。