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今日は利用者さんの握力と片足立ちの持続時間の測定を実施しました。
普段はどうしても立ち上がりや歩行などで使うことが多い下肢の筋力に目が行きがちですが、手の握る力や体幹のバランスも日常生活に密接に関わってきます。
歯磨き時には歯ブラシを持つ、杖歩行するなら杖を持つ、ドアを開けるのにドアノブを握るなど手の握力は欠かせません。
立位を保ったり歩いたりする時はもちろん、椅子に座っている間でも体幹のバランス保持力が無ければ前後左右に倒れてしまいます。
そのような普段何気なくできている生活動作能力を維持していけるよう、利用者さん個々の体力・能力を数値化して把握しておくことも重要です。
今はデジタルの握力計も主流になってきてるんですね!
握力測定
リハビリ専門家サイトRehaPockke様より握力測定記録表をダウンロードさせて頂き実施しました。
また評価方法も記載してある方法に基づいて実施していました。
柔道整復師はリハビリがメインではないので体力測定などの詳しい評価法は養成学校では習わないので、理学療法士さんのこのようなサイトは重宝させて頂いております。
上の動画で測定したのは、Mさん(87歳女性)です。
認知症で近時記憶の低下は観られますが、杖などの補助具無しで独歩可能、ADLも問題ありません。
左右で握力に大きく差はなく、15kgという結果でした。
こちらの表は79歳までの平均値が記載されていますが、他の文献等で85歳以上の女性の平均を確認してみるとだいたい15kg前後ということでMさんは握力に関しては日本人の平均値という目安になります。



参考元 https://ptotstnews-blog.com/rehaprint/grip/
私はこの握力計を使ってます。グリップ部分の幅調節も細かくできておススメです!
片足立ちバランステスト
片足立ちに関してもリハビリ専門家サイトRehaPockke様でダウンロードできる記録表と日本人の平均値を利用させて頂きました。
片足立ちは無理に何も補助なしで行うと転倒の危険性が高いので、平行棒で万が一転倒しそうになっても安全なように利用者さん毎に十分注意して行っています。
Mさんも一度平行棒を持たずに試しでやってもらいましたが、フラフラとかなり不安定だったので、軽く平行棒を把持して行いました。
両手で平行棒を把持して行うと全然安定して開眼片足立ちを行えています。
左右とも60秒で切り上げましたが、両手把持ならまだまだいけそうな感じでした。
片手把持で実施してみても良いかなと思うので次回はその形で実施してみようと思います。


今回は平行棒を両手で把持しての状態で行ったので、上の表の基準値に100%当てはめることはできませんが、両手を離した状態だと1~2秒程度と考えると平均値よりも低いということになります。
両手を離して片足立ちという行為に恐怖感があってできないということもあるので、絶対に身体能力的にできないということも言い切れませんが難しいところですね。

参考元 https://ptotstnews-blog.com/rehaprint/balance/
次回は手は何も持たず記録表の測定法通り、腰に手を当てた態勢で行う様子もご紹介できればと思います。
機能訓練指導員も本が一冊あると心強いです!