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今日はTさんの歩行訓練・階段昇降訓練の様子をご紹介します。
Tさんは80歳男性です。
運動機能は比較的しっかりとされていますが、認知症の進行が目立ちます。
塗り絵なども行っていますが、その絵が何なのか認識も出来ないことがほとんどのようで、どんな絵も声掛けしないと1色で塗りつぶしてしまうことが多いです。
言葉の理解力も低下傾向にあります。
最近では入浴時の服の脱着も一つ一つ声掛けしないとできない状態にもなっています。
個別機能訓練中の声掛けも私の言っていることが理解できないようで、オウム返しで繰り返し呟くという行為が多く観られます。
Tさんの他の機能訓練の様子はこちらの記事でもご紹介しています。
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・[本日の機能訓練]⑫~靴脱着訓練~ついさっき脱いだ靴をまた履こうとしてしまうⅡ
・[本日のデイサービス機能訓練]⑪~屋外歩行訓練~いつもの摺り足気味歩行が少し改善?
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
歩行訓練の様子
歩行に関しては以前に比べて良い意味で少しスピードが落ちて、すり足も少し落ち着いたように思われます。
ただ、歩行が進むに連れてだんだんと早足になっていく傾向があるのでまだまだ注意が必要です。
「速くなってきてるよ」「もう少しスピード落として」と声をかけると、これは理解できるようで一時的に少しゆっくりのペースでの歩行に変わられます。
でもしばらくするとだんだん速くなってきてしまいます。😓
最近ご自宅で一晩中寝ずに家の中をひたすら歩き回ったりしていることもあるそうです。
ご家族としても心配でしょうし、気になって眠れず心身ともにお疲れでしょう。
ショートステイも利用を試みられたようですが、ご本人がストレスに感じたのかショートステイ先で血尿が出たということですぐに帰されてしまったそうです。
受診して検査しても特に内臓疾患なども見つからなかったとのことなので急に環境が変わったことによるストレスが原因だったのでしょう。
歩行のお話から少し脱線してしまいました。
歩行に関してはすり足と歩行スピードは少し気になりますが、体幹がまだしっかりとされているので歩行中のふらつきもなく安定しておられるのでしばらくこのまま様子を観察していこうと思います。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
階段昇降訓練
[本日のデイサービス機能訓練⑮]階段昇降訓練~階段を昇る時に段から踵が大きくはみ出してしまう~の記事でもTさんの階段昇降の様子をご紹介しました。
この時の課題として
- 昇る時に踵までしっかりと段に乗せる
- 足元も見ながら昇降する
この2点を挙げていました。
約2か月ほどこの2点の課題を修正できるよう訓練、声掛けをしてきました。
![[デイサービス機能訓練] 階段昇降訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/11/tk3.jpg)
![[デイサービス機能訓練] 階段昇降訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2022/11/tk4.jpg)
階段昇降訓練を始める前に必ず「踵までしっかりと段に乗せてね」と声掛けをしているのですが、
やはり最初の1段目、」2段目辺りは踵が浮いているような状態になっていることが多いです。( ノД`)
「踵が乗ってないよ」と声掛けを続けながら昇っていくと段々修正されて足底の大部分が段上に収まるようになってきます。
繰り返し声掛けすると乗せられるのですが、最初からしっかりと乗せることはまだできません。
降りる時も「足元をみてね」と下の段を指さしながら声掛けしますが、私の方を見たり写真のように少し上の方に目線が行ったりと安定していません。
これも繰り返し指差ししながら声掛けしていると時々足元に視線が行くこともありますが、踵を乗せることほどしっかりと出来ていません。
足の感覚だけで段を降りているような感じになるので危ないですよね。😣
私でも次の段を目視しないと怖いという感覚があるので、階段に限った話ではないですが前方や足元は目で確認しながら移動する意識は持ち続けてほしいですね。
ご自宅では2Fと1Fを行き来しないといけない生活なので階段昇降は毎日必須の動作です。
なので、ご自宅で安全に生活を送るために安全な階段昇降を行えるよう引き続きこの2つの課題を中心に階段昇降訓練を継続していこうと思います。
Tさんの他の機能訓練の様子はこちらの記事でもご紹介しています。
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