[本日のデイサービス機能訓練㊿]認知症利用者さん靴下と靴を自分で着用する実践訓練

[デイサービス機能訓練] 靴と靴下の着用訓練 靴脱着訓練

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今日は認知症進行が進むTさん(80歳男性)の靴下と靴を履く訓練の様子です。

Tさんはご自宅内での安全な歩行移動を継続するため、歩行訓練と階段昇降訓練をメインに個別機能訓練を実施していますが、最近では着衣失行も目立ってきているので入浴時を利用して衣服の脱着訓練も週に1,2回行っています。

今回初めてご覧いただく方のために
Tさんは80歳男性です。
運動機能は比較的しっかりとされていますが、認知症の進行が目立ちます。
塗り絵なども行っていますが、その絵が何なのか認識も出来ないことがほとんどのようで、どんな絵も声掛けしないと1色で塗りつぶしてしまうことが多いです。
言葉の理解力も低下傾向にあります。

この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!

下着やズボン、トレーナーなども「服を着てね」などおおまかな声掛けだけでは動かれません。

タオルで身体を拭くという動作も分からなくなっておられます。

なのでお風呂から出てこられたらバスタオルを渡して「まずはしっかりと塗れているところを拭いてくださいね」と声掛けしながら背中を軽く拭いて見せています。

そうすると、胸や腹から足にかけてをボチボチご自分で拭かれます。

手の届きにくい腰やお尻の部分は手伝って一緒に水滴が残らないようしっかりと拭き取ります。

下着や衣服は「ここから手を入れてここから首を入れて・・・」など伝えながら渡すとゆっくりではありますが、伝えたとおりに着ることができます。

ズボンとパンツは足を通すことはなんとかできますが、腰まで上げきることができず太ももの辺りでクルクルと巻いてしまっていることもあるので補助が必要です。

大腿の挙上がもう少しできれば良いのですが股関節の可動域も小さくなってきているので可動域の拡大も図っていきたいところです。

[デイサービス機能訓練] 靴下着用訓練

機能訓練指導員も本が一冊あると心強いです!

靴下は「履いてくださいね」と声掛けしながら渡すと足先から入れることはできています。

ただそこから踵まで引き上げることができず、挙げている足も疲れてくるのかすぐに諦めて足を降ろしてしまいます。

「まずは踵まで上げてね」と声掛けを続けるとまた足を挙げて履こうと努力されます。

この辺りの声掛けはある程度理解されているようです。

[デイサービス機能訓練] 靴下着用訓練

引っ張り上げきれない部分は所々手伝っています。

私たちでもお風呂から出てすぐに靴下を履こうとしてもある程度湿り気があるのでスルッとは履けないですもんね。

[デイサービス機能訓練] 靴下着用訓練

要所要所で手伝いはしましたが、7割くらいはご自身で靴下を履くことができました。

まだまだ残存能力はお持ちなのでその能力を維持・向上できるよう機能訓練を継続していきます。

靴の脱着に関してはこれまでも当ブログで何度かご紹介しています。

さっき脱いだ靴をまた履こうとされたり、踵をきちんと入れずに踏んだままだったりときちんと履くことができない時が多くありました。

でも、靴をマジックテープの履きやすいタイプに変更して訓練を継続した結果、声掛けは必要ですがほぼしっかりと履けるようになってきました。

「踵をしっかりと入れてね」「前のマジックテープを少し緩めたらスムーズにいきますよ」などの声掛けで随分しっかりと履けるようになりました。

[デイサービス機能訓練] 靴下着用訓練

足だけで履こうとされることがほとんどなので、「手も使って履くとよりスムーズに履けますよ」という声掛けだけはなぜか中々通りません。( ノД`)シクシク…

踵を入れる時も手指を使うまで少し時間がかかります。

しばらく足だけで強引に踵を入れようとされるので、何度か声掛けしてようやくおもむろに指を使って踵を入れられます。

靴に関してはデイサービスの行き帰りや入浴時など出来る限り自身で行ってもらい練習していってもらおうと思います。

衣服や靴の脱着がご自身で安定して行えればご本人の自信にも、ご家族の介護負担の軽減にもつながります。

一つずつでも「できにくくなったこと」を元のようにとまで行かずとも「なんとか自分でできる」くらいまで回復して行ってくれればと思います。

デイサービス機能訓練に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、
合わせてご参考ください。

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