[本日のデイサービス機能訓練 51]認知症利用者さんに広告チラシで脳トレに挑戦！

今日は新聞の折り込み広告チラシを使って脳トレを実施してみました。

最近認知力の低下が著しいKさん(80歳女性)に挑戦していただきました。

塗り絵の絵が何の絵かも認識できなくなってきています。

ミカンやリンゴなどの比較的簡単な絵も何かを理解できず、見本を一緒に渡しても見本通り塗ることも出来なくなってきています。

会話も出来ず、何か話しかけてもほとんど笑っているだけという状態になってきています。

昔は主婦で毎日のように広告を見て買い物に行ってらっしゃったと思うので、広告チラシに掲載されている野菜や果物などの商品の名前を答えて行ってもらうことで少しでも昔のことを思い出したり脳を活性化できればと思いチャレンジしていただきました。

まずは大根、ミカン、シイタケと聞いてみました。

最初はやはり笑ったり、私と同じように指さしたりを繰り返していました。

でも繰り返し聞いて私が答えを言ってみると答えを口に出して言うことができるようになってきました。

最初に見たチラシは完全なカラーのものではなかったので、はっきりとした色遣いのチラシを使ってみることにしました。

柿、ブロッコリー、タコ、海老と順に聞いていきました。

これも最初は笑ったり一緒に指さしたりを繰り返していただけでしたが、海老は何となく分かったようで私が答えを言う前に「エビフライ」と答えられました。

正確にはフライではないですが、初めて認識できました。☆*: .｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆

文字も「海老」ではなく「ブラックタイガー」と書かれていたので完全に写真だけで答えることができました！

カップヌードルの写真も聞いてみました。

何かハッキリと答えはKさんの口からは出ませんでしたが、「食べたことある？」「おいしいね」など問いかけてみると「うんうん」と何となく思い出すかのように答えられていました。

だんだんと慣れてくると何かしら言葉を口にするようになってきました。

最終的に写真を見てそれが何かを認識できれば良いとは思いますが、まずは何かしら思い出したり一つ二つの単語でも口に出したり出来るようになってくれればと思います。

歩行訓練や靴の脱着訓練と並行して塗り絵やこういった脳トレも継続して様子を観察していこうと思います。

デイサービス機能訓練に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、合わせてご参考ください。

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