[本日のデイサービス機能訓練 52]変形性膝関節症利用者さん平行棒歩行・段差昇降訓練

[デイサービス機能訓練] 本日の機能訓練52 歩行訓練

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今日は変形性膝関節症で内反膝(O脚)の利用者様Oさん(83歳女性)の平行棒での歩行訓練,段差昇降訓練の様子です。

[本日のデイサービス機能訓練㊸]変形性膝関節症利用者さん平行棒歩行訓練]の記事でも平行棒歩行訓練の様子をご紹介しました。

歩行時の主な課題として

・歩隔と歩幅の定着

・方向転換時の足の踏み返し、身体の向きの換え方

この2点を中心に訓練を続けてきましたが、2点ともだいぶ意識できるようになり平行棒での歩行は随分慣れてこられたようです。

ですので、歩行訓練と並行して段差昇降訓練も今日から取り入れてみました。

Oさんのご自宅は門から玄関まで1段約25cm・7段ほどの階段があります。

昭和40年代に建てられた住宅なので段差も高めです。

手すりは設置されていますが、Oさんにはこの玄関の階段が難関に感じるようでいつも「怖い怖い」とおっしゃっています。

階段の昇降が億劫でデイサービスにも行きたくないと言い出されるほどです。

階段は送迎スタッフが介助しながら昇降してもらっていますが、「怖い怖い、しっかり持っといて!」と全く手が離せない状態です。

ご主人も同居されていますが、認知症が進みOさんをしっかりと介助することはできず、時々Oさんに暴言を吐かれたりするのであまり多くは望めません。

なので、少しでも階段昇降にもう少し自信を持ってもらい恐怖心を和らげて外出を苦に感じないようになってもらえるよう段差昇降訓練を取り入れました。

この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!

平行棒での歩行訓練時は声掛けしなくても歩隔が大きくなることはほとんどなくなりました。

歩幅も以前に比べて大きく取る意識は持てるようになり、すくみ足や小歩は観られなくなりました。

方向転換時も以前は片手を離した状態で下肢をチョコチョコと動かしてフラフラと不安定なことが多かったですが、今は慌てることもなく両手でしっかりと平行棒を把持した状態で足の踏み返しを行えているので安定感が増しました。

歩行時の2つの課題はだいぶ修正出来てきています。

歩行車での歩行時も平行棒での歩行時同様の歩き方ができるよう徐々に訓練をレベルアップしていこうと思います。

[デイサービス機能訓練] 平行棒段差昇降訓練
[デイサービス機能訓練] 平行棒段差昇降訓練

高さ約20cmの踏み台を使用しています。

ご自宅の階段より少し低い高さの段で実施してみました。

最初はステップを避けて横から通り過ぎようとする場面も観られましたが、徐々に慣れて両足を踏み台に乗せてから降りる動作を出来るようになってきました。

この時も「怖い怖い、先生しっかりと後ろ持っといて!」とおっしゃっていました。

もう口癖になってるみたいです笑

しっかりと後ろを持っているので大丈夫なのは分かっているのに不安の方が強いようです。

でも平行棒での歩行時に言われる頻度は減ってきました。

段差昇降も慣れてくれば段々言われることもなくなってくると思います。

個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪

数回行った後、昇降時の足の順番も指定してみました。

Oさんは左膝の方が変形が強く痛みの訴えも多いので左を患側に見立てて

「昇る時は右(健側)から、降りる時は左(患側)から」という順番で行ってもらいました。

これは片麻痺の方の一般的な段差昇降時の足の出し方です。

この順番にも徐々に慣れてもらえれば段差や階段昇降もスムーズに行えて自身も付いてくるのではないかと思います。

今後は平行棒での歩行時、方向転換時に出来るだけ私の補助なしで見守りのみで行えるよう、転倒の危険がない程度に手を放していこうと思います。

段差昇降は始めたばかりなのでしばらくは今日のような方法で継続していきます。

私の個人的な目標としては「平行棒での歩行と段差昇降の恐怖心を取り除くこと」です。

恐怖心が軽減できればもっと動きもスムーズに良くなると思います。

全く恐怖心を持たなくなるのも怖いですけどね(・□・;)

デイサービス機能訓練に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、
合わせてご参考ください。

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