[本日のデイサービス機能訓練 59]右片麻痺利用者さん患側に手すりがある態勢での階段昇降訓練

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今日はYさん(60歳女性)の階段昇降訓練の様子です。

Yさんは先天性ポリオ、脳梗塞の影響で右片麻痺が強く、特に最近は右上肢の拘縮が顕著になってきました。

ご自宅がエレベーターのないマンションの2Fなので、外出時は階段昇降が必須です。

歩行時も一時杖を使っていたのですが、「杖を使わない方が早く歩ける」とご家族とご本人に押し切られるような形で使わずに歩く生活を続けられています。

普段マンションで利用されている階段は自宅に近い非常階段なのですが、鉄板製で雨の日は滑りやすく非常に危険です。

なので、雨などで塗れている場合は非常階段とは反対側の自宅からは少し離れたコンクリートの階段を使用されています。

ただその階段は手すりが片側にしかなく、昇る時に患側(右側)に手すりがある状態になるので昇りにくいようです。

なので、昇る時に右側に手すりがあるという設定での練習も取り入れていきます。

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自宅マンションの非常階段は両方に手すりがあるので、昇る時も降りる時も健側である左側に手すりが来る態勢で昇降できるのでその点だけで言えば非常階段の方が安全です。

ただ吹き曝しのらせん状で鉄板なので雨の日はかなり滑りやすいので、ご本人も「雨の日は使いたくない」とおっしゃっています。

コンクリートの階段はマンション内にあるので、滑る心配はほとんどありません。

手すりを左右両方に付けていてくれれば…というところですが、バリアフリーなんて言葉がまだない時代に建てられたような古いマンションなので仕方ないですね。( ノД`)シクシク…

降りる時は健側に手すりがある態勢になるので問題なく降りられるようなので、昇る時に患側に手すりがある態勢での練習に重点を置いて実施しています。

この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
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[デイサービス機能訓練]
階段所横行訓練

健側の左手で身体の右側にある手すりを持って昇るので動きはぎこちないですが、だいぶ安定して昇れるようになりました。

以前は身体全体が手すり側に寄ってしまい、かなり窮屈な態勢で右足を置くスペースもないくらいになる感じで昇っていました。

「もっと右側にスペースを空けて両足をしっかりと段上に乗せられるよう身体を左に寄せよう」と声掛けを続けて意識づけ出来てきたようで、手すりと自身の身体とのスペースをゆったりと取れて安定して昇れるようになってきています。

身体が離れると健側である左手で手すりに届きにくく持ちにくいという不安もあるようですが、今くらいの距離感であれば大丈夫のようなので、慣れて行ってもらいます。

後は1段2足歩行を徹底してもらえれば階段昇降はまだまだご自身でしっかりとできると思います。

訓練時やデイの送り迎え時は私かデイのスタッフが一緒に居て見られているので言われた通り1段ずつ確実に昇降していますが、1人だったりご家族だけだったりする時は1段2足歩行が面倒くさくなるそうで1段1足歩行でトントンと昇降している時もあるようです。(T_T)

安全確実な方法を定着させていかないといけませんね( •̀ ω •́ )y

デイサービス機能訓練に関してはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、合わせてご参考ください。

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