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今日は左大腿骨頭置換術を受けられたMさん(80歳女性)の階段昇降訓練の様子です。
一時は歩行困難な状態まで左下肢が悪化し、術後は杖を突いての歩行が可能になり訪問リハビリとデイサービスでの機能訓練でだいぶ安定してきました。
それでも大腿神経・前脛骨神経の麻痺様症状が残存しており、大腿挙上や足関節背屈動作に難があります。
また、脳梗塞も2回発症されており、動作はそんなに問題ないように見えますが右半身にやや麻痺が残存しています。
脳梗塞の影響もあるのか認知症状も少しずつ現れてきており、つじつまの合わない話をされることが増えました。


ご自宅玄関が2Fにしかなく、階段を16段昇降しないと外出できない状況です。
なので、階段昇降は生活する上でほぼ必須の動作になるということで、安全に外出するためにデイサービスでも階段昇降訓練に取り組んでいます。
デイサービスや訪問リハビリがない日でもご自身でご自宅の階段を使って昇降練習をしておられるようです。
ただ、今は寒い時期でもあり一人でするのは危険なので無理はしないよう声掛けしています。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
2足1段歩行もしっかりと出来ており、先に出す足の順番も降りる時と昇る時としっかりと使い分けてできています。
ただ、昇る時につま先が上の段にコツンと当たる時が毎回1∼2回あります。
ご本人は「それくらいは大丈夫や」とおっしゃいますが、その油断が命取りになることもあります。
つま先が1回も上の段に当たらずに昇り切るということを一つの目標に昇降訓練を実施しています。
今日も1往復目は完璧に昇り切りましたが,
2往復目で1度コツンとやってしまいました。😱
「こんなん当たったうちに入らんし大丈夫や」と言われましたが、明らかにつま先が当たる音はしました。😓
まだ上の段につま先が当たって転倒するというほど下肢が弱っていないので危険を感じておられないのだと思いますが、先々のことを考えても段でつまづくリスクを下げられるように危険予防のために心を鬼にして口酸っぱく言い続けているのです👹
今日は後半でつま先を上の段に当ててしまいましたが、11最初の1段目で当ててしまったり、最後の1段で当ててしまったり「爪が甘いですよ」と突っ込んでしまいたくなるようなところでやらかしてしまうこともあります。😭
「今日こそは完璧に昇るよ」と意気揚々と訓練に臨まれるのですが・・・😣
それでもこのつま先が当たらないように昇るという目標もモチベーションになっているようなので継続してやっていこうと思います。
降りる時も踵が段に引っかかる時があるのでそちらも合わせて注意が必要ですが、まずは昇る時のつま先に意識を向けてもらっています。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪