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今日は脳出血後遺症左片麻痺の利用者さんAさん(80歳女性)の平行棒歩行訓練の様子です。
娘さんと同居されていますが、日中は仕事に出られているためご自宅ではお一人で過ごす時間が多いそうです。
外出時は車椅子で移動されますが、ご自宅では4点杖を使って歩行移動しているそうです。
最近はそうでもないそうですが、自宅内での転倒もあったそうです。
ご自宅内でトイレに行くなどの歩行移動を安全に行えるようまずは平行棒での歩行訓練を実施しています。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
患側の拘縮はそれほど強くないのですが肘や肩を動かすのにだいぶ痛みを感じるようです。
車椅子からの立ち上がり時や方向転換時は患側の手でも平行棒をしっかりと把持されますが、歩き出すと平行棒を握っている態勢が辛いようで手を離してしまわれます。
下肢も十分踏ん張るのが怖いというのもあるようでびっこを引くような歩容になってしまいます。
ただゆっくりではありますが、まずまず安定した歩行です。
脳梗塞後、患側股関節の脱臼を起こす危険性があるということで大腿骨頭置換術も受けておられます。
なので、股関節の外転・外旋運動を大きくできず内転気味に歩いてしまうので左足で右足を引っかけそうになるという場面が時々観られます。
![[デイサービス機能訓練] 本日の機能訓練78 脳出血後遺症左片麻痺利用者さん平行棒歩行訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2023/05/a2.jpg)
![[デイサービス機能訓練] 本日の機能訓練78 脳出血後遺症左片麻痺利用者さん平行棒歩行訓練](https://xs245838.xsrv.jp/taka-blog/wp-content/uploads/2023/05/a.jpg)
毎回というわけではありませんが、患側の足で右足をけつまずいて転倒というリスクが高くなるので修正が必要です。
大腿内・外側の筋のバランスを徒手療法で調整し、まっすぐ前に足を踏み出せるよう訓練を継続していきます。
脱臼の恐れがあり股関節を大きく動かすことができないので大きな動きでの他動ストレッチなどはできませんが軽めのストレッチや他動運動で股関節の動きを少しでも出せるような工夫も必要ですね。
腕を振って安定したバランスで歩けるよう患側上肢の動きも出していきたいと思います。
肩関節の他動運動も取り入れていますがやっぱり痛みが先に立つようなので慎重に進めていかないといけません。🥲