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今日は前回もご紹介したNさん(75歳 女性)の機能訓練運動の様子です。
Nさんは歩行能力など身体的には比較的しっかりとされていますが、認知症を発症され近時記憶の低下が顕著に観られます。
早くにご主人を亡くされたそうで、現在は独居されています。
前回はハンドグリップを握りながらのペダル漕ぎ運動の様子でしたが、今回はゴムチューブで上肢を動かしながらのペダル漕ぎに挑戦してもらいました。
手足を上手に同時に動かすことができるでしょうか?😊
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
普段はペダル漕ぎのみを20分頑張ってもらっていることがほとんどなので、同時に手も動かすのは新鮮なようで嬉しそうに取り組まれています。
体力的には20分間ペダル漕ぎを続けても全然平気とおっしゃっていて息切れも疲労感も観られません。
普段からほとんど毎日歩いて買い物に出かけているだけありますね😄
自転車もこの間まで乗っておられたようですが、さすがに危ないとご家族から禁止令が出たそうです。💦
仕方ないですね。
歩行も比較的安定はしていますが、時々ふらついたり躓いたりすることがあり、自宅でも転倒があるようです。
ペダルを漕ぎながらゴムチューブをで体操をすることによって、体幹のバランス維持能力も養えます。
ペダル漕ぎだけなら両手はだいたい椅子のアームレストに置いて両手でも体幹を支持できますが、ゴムチューブを把持して動かすことによって上肢での体幹支持はできなくなります。
下肢もペダル漕ぎで動かしている状態なので、臀部と体幹でうまくバランスを取り続け運動が可能です。
体幹バランスの維持は歩行時はもちろん、立位時や座位時にも必要な能力となるので、Nさんだけでなく他の利用者さんにも取り入れていこうと思っています。