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「買い物に出かける」「家族と旅行に出かける」などの目標を立てた場合、屋外での歩行の練習は必須になってきますよね。
機能訓練として屋外歩行を実施していますが、天気の良い日に屋外に出て日光を浴びたり、気分転換になったり利用者さんにとってメリットは多いと思います。
そんな屋外歩行訓練の様子をご紹介します。
今回は多点杖を用いて歩行される利用者さんです。

5年ほど前に自転車で転倒し脳挫傷。
以後、後遺症でめまいやふらつきが時々出るという利用者のAさん(80代 女性)。
多点杖で独歩可能ですが、小さいふらつきはちょくちょく出ています。
認知力も低下しており、すり足になるのも毎回声掛けしないと気付いておられない状態です。
自宅から500mほど離れたスーパーに一人で買い物に行けるようになりたいということで屋外での歩行訓練をプログラムに取り入れています。
すり足になって小さい躓きもよく見られるのでその点を注意して付き添い歩行を行っています。


この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
初動時が特に不安定でふらつきが観られることがありますが、歩き出すと減少します。
膝に痛みがあり、歩行時の膝の動きが少ないせいで、すり足になる傾向のようなので足を振り出す時に膝を曲げる意識づけを声掛けして行っています。
補聴器を着けていらっしゃるのですが、耳が遠く声が中々届かないこともありますので、一回一回確認しながら進めています。
動画で指導員が同じことを繰り返し大きめの声で言ったりしていますが、決して怒っているわけではありませんのでご理解ください。m(__)m
定着しつつあるかなと安心しているとズルズルと豪快にすり足になる時もあり、ちょっと悪戦苦闘しています。(〃▽〃)
今は約300mの距離を約5分歩行訓練しています。
以前は自宅でも夕方周辺を散歩していたそうですが、今は一人では危険だということでやめているそうです。
日内変動はありますが、もう少しすり足とふらつきが改善できればもう少し歩行距離を延ばしてみようかと考えています。
階段昇降も行っていますので、その様子も追々お伝えできればと思います。
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
私の勤務しているデイサービス施設は割と閑静な住宅街にあります。
アスファルトは少し凸凹があるところもあるので躓きに注意が必要ですが、車通りも少なく、歩く練習には良い環境です。
まずはこのような歩きやすい環境で練習してもらっています。
まとめ
今回は近くのスーパーまで一人で買い物に行けるようになりたいというAさんの歩行訓練の様子と課題などをお話してきました。
Aさんはすり足など声掛けすれば、その時は修正出来ているので継続していく予定です。
原因は様々ですが、すり足・ふらつき・躓きというのは歩行時の永遠の課題だと言えるでしょう。
そして、そのリスクをいかに減らすか、無くすかということが機能訓練指導員の課題の一つだと思うのでさらなる試行錯誤が必要ですね。
肩首温めて肩コリ解消♪