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今日は全体でのレクリエーションではないのですが、塗り絵をしている様子をご紹介します。
Kさんは以前に絵画が趣味だったそうで来所し始めた頃は塗り絵も綺麗に塗って仕上げておられました。
しかし最近は認知症の進行も手伝ってか、目を離すと塗り終わる前に塗り絵の用紙を小さく折ってポケットに直してしまわれます。
5回に1回くらいは全部塗り終えて完成させられるのですが、ほとんどが4~5割くらい塗ったところで止めてしまわれます。
花の絵が良いのか、果物などの絵が良いのかいろいろ試して塗ってもらいますが、一貫性はなくこの種類の絵なら全部塗るということでもないようです。
スタートはいつも順調です。
花の絵を渡すと葉っぱから丁寧に塗っていきます。
今日も葉っぱのほとんどを塗り終えて花を赤色に塗りだしたところまではスムーズに色付けしていけていたのですが・・・
しばらく大丈夫かなと思い、ほかの利用者さんの状況を観に行ったらいつの間にかテーブルの上にあった塗り絵の紙はクルクルと丸められていました(´;ω;`)ウゥゥ
動画をご覧いただくと用紙の角が丸まっていて色鉛筆のケースで押さえながら塗り絵を再開しているのがお分かりになると思います。笑
「まだ葉っぱばかりしか塗れてないからもう少し花も塗りましょ」と声をかけて再開しました。
ここからしばらくは横について観ていたのですが、集中し始めたようなのでまた少し離れました。


その場を離れて見守っていると、私が離れたことに気付いたのか、またすぐに折りたたんで止めてしまいます。( ノД`)シクシク…
もう一度広げて「この辺りがまだ塗れていないから塗ってね」と声を掛けますが数秒ほど塗ってまた折り曲げ始めます。Σ( ̄□ ̄|||)
何度かこのやり取りが続きましたが、あまりしつこくやっても逆効果かと思いそこで終了にしました。
約半分くらいは塗れていたでしょうか😓
認知症の進行とともに塗り絵に現れる行動が結構みなさん似ています。
・最後まで仕上げる前に放置してしまう
・使う色数が少なくなる
特にこの2つは顕著に観られます。
まだKさんは色の使い分けはそれなりに出来ています。
ただ、その絵が何なのかを認識できなくなっています。
今日も「これは何の絵?」と始める前に聞いてみましたが、笑っておられるだけでした。
Kさんにも単色で簡単に塗れるもの(リンゴやバナナ、トマトなど)を塗ってもらって様子を観てみようと思います。