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前編では主に私が普段実施している上肢のストレッチ体操をご紹介しました。
今回は体幹、下肢の体操を主にご紹介していきます。
下肢は脳トレ、筋力トレーニングの要素も盛り込んで行っていますので良いと思うものは参考にして集団体操をより効果的に、より盛り上げていただければと思います。
それでは後半を始めていきましょう!
個別機能訓練教本も一冊あれば便利です♪
体幹の体操


片方の肘置きを両手で把持して把持した手の方に体幹を向けます。
利用者さんの前で見本を見せてあげれば簡単に真似出来る動きです。
【デイサービス機能訓練】椅子座位での簡単体操②体幹編の記事でもご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
下肢の体操
股関節ストレッチ


写真のように片方ずつ10秒1セット膝を抱えあげます。
膝の前に手が届きにくいという方は、太ももの下から抱えあげるように持ち上げてもOKです。
「太ももの前面をお腹に着けるように」と声掛けしながら行っています。
大腿骨頭置換術歴がある利用者さんは脱臼したりする危険性がありますので、主治医に股関節の可動域の確認をお願いします。
大腿挙上(腿上げ)


10回1セットで行います。
片麻痺で自力で動かしにくい患側は自身の手で補助して挙上してもらっています。
他動でも動かして筋肉に刺激を与えることによって血行や運動を促進させる効果が期待できます。
「患側は動かないからやらなくていい」ではなく、しっかりとご自分の手を使って動かして頂いています。
足関節(足首)の運動
下腿後面(ふくらはぎ)のストレッチ


両足を前に出してつま先を挙げてふくらはぎのストレッチです。
できるだけ膝が曲がらないように行うのがポイントです。
少し上体を前傾させるとより効果的にストレッチできます。

足関節(足首)の回旋運動


つま先を床に着けて踵をグルグル回すように足首を回転させます。
歩行時につまずかないよう足首の柔軟性を養います。



足を浮かせても行えます。
回旋もできますし、つま先を体の方に引けばふくらはぎを、つま先を足裏の方へ押し出せばすねのストレッチも出来ます。
踵挙げ・つま先挙げ


ただ踵、つま先を挙げるだけでも良いですが、手で膝を上から押したり、おもりをつけたりで負荷を加えてあげるのも効果的です。
座ったまま足踏み


行進するようにできるだけしっかりと足を挙げて足踏みします。
20回1セットで行います。
1セット目は両手も振って足踏みします。
2セット目は足音がしっかりと出るように強く踏みます。


3セット目は足踏みしている間、20回踏む間に3の倍数の時は「パン!と一度手をたたく」動作を加えます。
世界のナ〇アツさんのネタの「3の倍数の時だけアホになります」みたいですね(笑)
でも頭の体操にもなりますよ。
この本で認知症の方の世界を理解するとともに機能訓練のアプローチも考えられます!
私のイチオシです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した体操だけを毎日行っているわけではありませんが、これらをベースに組み立てて実施しています。
体操の時間は約20分なのですが、あれこれ行っているとアッという間に時間が過ぎてしまいます。
筋力トレーニングとストレッチがほとんどですが、これに今回の最後の足踏みのところのような脳トレ的な要素をもっと盛り込んでいけばさらに幅が広がると思います。